4月13日のNHKあさイチでは「乳がんの再発」が特集されました。
番組で取り上げられた再発率や遺伝子検査でわかる再発のリスクやホルモン剤治療についてご紹介します!
乳がんの再発ほホルモン剤治療について
乳がんの7割はがん細胞が女性ホルモンを取り込んで増えるタイプものです。
そのためホルモン療法を行う場合、ホルモン剤は女性ホルモンの代わりにがん細胞と結びつくため増殖を抑えることが出来るんです。
ただ、ホルモン療法には副作用が出ることがあり、
・ほてりや発汗
・関節や骨・筋肉の痛み
・性器出血など生殖器の症状
といったものがあります。
いわゆる更年期症状が頻繁に起こるようなことが出てくるということです。
今回番組に登場した生稲晃子さんも乳がんになりホルモン療法をした一人ですが、2回も再発したことがあるということがわかりました。
その結果右乳房を全摘出しますが、家族が何もなかったかのように接してくれたことに救われたそうです。
現在もホルモン療法を続けているということでした。
乳がんは10人に1人がなると言われていて、40代からは特に注意が必要です。
再発率は約2割です。
閉経しても女性ホルモンは副腎で作られるため、十分注意が必要です。
ホルモン療法の目安は以前5年でしたが現在は10年にガイドラインが変更されました。
ですが副作用が辛く長く続けるのが精神的・身体的に負担になる場合もあるので主治医に自分の場合は何年が最適なのか相談するのがいいということです。
さらに「遠隔転移」というものもあります。
離れた場所で転移することで、ごく小さな病巣が潜んでいることがあるんです。
特に骨や肺、肝臓などに転移することが多く、10年や20年後に再発することもあります。
実は再発の8割は乳房や乳房のリンパ意外に転移するそうです。
遺伝子検査で再発のリスクがわかる!?
現在遺伝子検査で再発のリスクがわかるようになりました。
ただ日本ではまだ保険適用外です。
乳がんに関わる21の遺伝子を解析し、再発リスクを0~100の数値で表します。
そのため抗がん剤を今後の治療にとりいれるか、ホルモン療法だけにするか考えることが出来るんです。
これは今後の自分の治療方針を決めるのにとてもいいことですよね。
ただやみくもに抗がん剤治療をするというのも不安が大きいですが、目で見えるものでわかれば今後の方針を決めやすくなると思います。
心のケアを進める病院も!
さらに最近では患者の心のケアを病院が進めているところもあります。
髪の毛の脱毛に悩む患者さんが多いことからウィッグの講習会を開く病院もあります。
患者会などもあるので、参加してみると自分だけじゃないと思えるのでいいかもしれませんね。
番組に登場した乳がん患者の井上さんの前向きな姿勢にとても心打たれました。
「がん患者で24時間いることはない、がんであるということは自分の一部でしかない」という言葉がとても印象深かったです。
赤毛のアンが好きで原作の地を旅行する夢がかない、今の目標は英会話だという井上さんの生き方は学ぶべきところがとても多いなと思いました。
遺伝子検査も今後は保険適用になるともっといいなと思います。