11月2日のNHKあさイチでは「生活不活発病」が特集されました。
気が付いたら活動量が増え、最悪の場合要介護になってしまう恐れもある病気ですが家族から見て気が付ける症状や一緒に出来る改善方法、原因についてなどご紹介します!
生活不活発病とは?
動かないことで全身の機能が衰え動けなくなる病のことで、動かなくなることでより動けなくなり、要介護などにつながることもある高齢者の方に心配な病気です。
被災地の方に見られることもある病気ですが、そうではない方でも気を付ける必要があります。
ご家族が「得意料理をしなくなったな」と気が付くこともあります。
番組に出演した方のパターンでは、これまでは既製品をよしとしなかったお母さんが
・冷蔵庫に野菜が少なくなり冷凍食品が増えたこと
・料理をお嫁さんと一緒に作ることになり、手伝うといっても側で見ているだけになった
となったそうです。
他にも
・立ち続けるのがつらい
・買い物が重くて大変
・歩くのが遅くなった
・疲れやすくなった
という様子が見られていました。
ポイントは「生活全般が不活発になっていないか」という点です。
このお母さんの場合
・旅行の話題が減った
・美術館に行くことが以前に比べ減った
・息子さんを訪ね東京に来る日数が減った
などもありました。
本人に確認するときのポイントは?
「最近しなくなったことはある?」と聞くのはNG。
具体的に質問するのがよく、
日中はどういう生活をしている?のか
朝起きてから寝るまで、1日の過ごし方を順番に聞いていきます。
散歩などは週に何日くらいするのか、具体的に聞いていきます。
原因はちょっとしたことがきっかけになることも
こちらのケースの場合はお父さんが脳卒中で倒れられたことをきっかけに外出をする機会がぐっと減り、家の中での活動量も減ってきたんだそうです。
配偶者の病気がきっかけになることは多いでしょうね。
私の曾祖母も曽祖父の脳梗塞での寝たきりをきっかけに生活不活発病になってしまいました。
つきっきりで外出しなくなってしまい、足が弱り歩けなくなってしまいました。
年齢を重ねれば重ねるほど体を動かさないと体はなまりやすく、若い時よりも改善しにくいのが特徴です。
自分のことがきっかけではなくても生活が不活発になると色々な動作がしにくくなり、だんだんと大きな状態になっていくことがあります。
生活不活発病の改善方法は?
おすすめの改善方法は、
「楽しくやりがいのある活動を増やす」
ことです。
こちらのご家族の場合は
・(高価な)価値のある食器をもっと活用するようにする。
料理の楽しみを食器を通して再確認する。
・お孫さんを通して一緒に花を楽しむ。
庭仕事につなげる。
・お孫さんの運動会などのイベントに誘い、出かける機会を増やす。
などの取り組みをしたそうです。
これだけでもかなり活動量が増えますよね。それも自然に増えているというのがすごいですし、ご家族でお母さんのことを心配し、色々考え工夫した結果というところに家族の愛を感じますよね。
生活不活発病を予防する方法
また生活不活発病を防ぐためにも日常生活にやる気を出すために家の中をきれいに整頓しておくということも大切です。
今回スーパー主婦としてあさイチお馴染みの井田典子さんが教えてくれました。
・置かない
・積まない
・積み上げない
これを守り、例えばキッチン周りをきれに整頓しておくと料理や片付け、掃除もしやすくなりおっくうになることを防ぐことが出来ます。
・ゴールデンゾーンを使う
かがんだり高い所に手を伸ばさなくても手が届く範囲によく使うものを置くようにすると、動作が楽に長く続けることが出来ます。
他にもゴミ袋の大きさを小さくし、数回に分けてゴミ出しをするようにするというのもおすすめということです。
大きい袋1つだと持つのが大変なので、持ちやすい大きさにするというのはいいですね。
何度も行き来するのもいい運動になりそうです。
スーパー主婦の片付け術はこちらもおすすめです。
まとめ
この病気の場合専門家の先生よりも、ご家族の気づきやサポートがとても大切なんだそうです。
寝たきりになってしまう前に、家族が少しでも気が付けるように日ごろからコミュニケーションをしっかりとれるようになっているといいですね。
要介護になってしまうと、ご本人もやれることが減り自分で出来ることも減って生きがいなどの趣味があってももしかしたらできなくなってしまうかもしれませんし、介護が必要になるとご家族の負担も増えることになります。
元気で健康な毎日を過ごせるということは、本人だけではなく家族の幸せにもつながることなので家族で協力していけたらいいですね。