11月16日のNHKガッテンでは座りすぎが老化を引き起こし、様々な悪影響が体に及ぶことが分かりました。
アンチエイジングになる「30分に1度立ち上がる」効果と、鍵となる耳の中の器官「耳石」について詳しくご紹介します!
NASAが発表した対策法です。
座りすぎは老化が進む!?
NASAによると「30分以上座り続けるのはよくない。30分に一度立たなくてはいけない」ということがわかりました。
なんと座りすぎは喫煙と同じくらい体に害のあることなんだそうで、1時間座り続けると寿命は22分縮むとも言われているんです。
日本人は1日で平均9時間座っていることがわかっています。
座りすぎの弊害は以前NHKあさイチでも特集されていました。
耳石が老化の原因に!?
老化のカギは宇宙飛行士さんたちが地球に帰ってきたときよろよろになってしまうことにあります。
宇宙では地球の10倍の速さで老化が進むため、帰ってくると立つこともまともに出来ないくらいまるで疲労しているような状態になってしまうんです。
宇宙に行くと、何が体の中で起こるかというと
・筋力低下
・骨密度の低下
・循環機能低下
・代謝異常(脂質・糖分)
・免疫力低下
といった影響が体に起こります。
老人の1年分が宇宙ではたった1か月で起こるんだそうです。
怖いですね・・!!
原因の1つとして、無重力状態にあるということがあります。
宇宙飛行士さんは1日3時間はマシーンなどを使い、機内で運動しています。
それでも老化現象が進んでしまうのはなぜか気になりますよね。
人間の耳の中には重力を感知する装置「耳石」というものがあります。
縦と横にこの耳石がついているため、私たちは上や下といった感覚がわかるようになっています。
耳石は全身の筋肉とつながっているため、体が傾くとその情報は即座に体中の筋肉に伝わり、筋肉はしっかり力を入れて踏ん張ることが出来ます。
ですが無重力の中にいると、耳石も浮かんでいる状態です。
なので運動していても筋肉に信号が伝わらないため、筋力低下が避けられなかったというわけなんです。
座りすぎは無重力と同じ
ですが無重力状態になることは一般人の場合はなかなかありませんよね。
実は日常生活の中でも無重力と同じような状態になってしまうことがあるんです。
それが「座りすぎ」の状態です。
動いているときに比べ、耳石もあまり動いていない状態になります。
座っていると無重力と同じ悪影響が体に起こるのは、これが原因だったんです。
耳石は自律神経とも深く関わっているため体に色々な影響を及ぼします。
代表的な病気がめまいで、耳石に異常が起こる病気で血圧上昇・不眠など全身に悪影響が及びます。
耳石がよく動くと、自律神経の働きもよくなるため、血液中の脂肪やコレステロールもたくさん消費されるようになります。
逆に耳石があまり動かないと自律神経の働きが悪くなり、脂肪やコレステロールも増えてしまいます。
耳石は姿勢を保つだけではなく、免疫・代謝・筋肉・骨などにも影響します。
ですが耳石は活動が少ないと機能が衰えてしまいますが、活動を戻すと早く回復します。
アンチエイジングには「30分に一度立ち上がる」
今回のことからわかる最大のアンチエイジングは「立つ」ということ。
30分に一度立ち上がるだけで大丈夫だそうです。
立つだけで耳石は実はかなり動いています。
そのため歩くよりも立ち上がることの方が効果があるんだそうです。
驚きですね。
30分に一度というデータはNASAの研究からわかった数字で、1番健康な状態の人は1日当たり32回立ち上がっていることが分かりました。
1日8時間睡眠をとるとして、残りの16時間÷32回=30分おきに立ち上がり動作を1回行っている。
という計算です。
番組でも普段座ることが多い人たちに30分に一度立ち上がるというのを2週間試してもらったところ、
・中性脂肪 15%減少
・悪玉コレステロール 5%減少
・善玉コレステロール 11%上昇
という結果になりました。
ただ立ち上がるだけでこれほど効果があるなんて本当にすごいことだと思います。
まとめ
私も仕事柄集中するとずっと座りっぱなしになってしまうことが多いので、これからは気分転換もかねてこまめに立ち上がるようにしたいと思いました。
立ち上がるだけで実験にあったような健康効果が得られるなんてこれまでで1番お手軽な健康法ではないでしょうか!?
みなさんもぜひ日ごろから心がけ、立ち上がるようにしてみてくださいね!