11月30日のNHKあさイチでは「墓問題」が特集されました。
番組に登場した「墓じまいの手続きの手順や必要な書類、費用の目安」や新しいケースとして現在出てきているレンタルのお墓、墓じまいでお寺との間に起こってしまう可能性もあるトラブルへの対策法などをまとめてみました!
お墓の管理で悩む人が約半数
今回番組のアンケートでは、「墓の管理に困っていることや心配事があるかないか」というアンケートで、
「ある:47%」「ない:53%」と約半数の人がお墓のことで悩んでいるということが分かりました。
親御さんがご存命でも具合が悪くなってしまい自分が墓の管理をすることになった人や、場所が遠くいくのが大変という人など様々です。
そういった場合一つの選択肢として「墓じまい」を考える方も少なくありません。
現在代行のお墓参りサービスなどもあり、遠方であったり忙しくなかなかお墓に行けなくてもお墓の手入れをしていくことは可能ですが、より家の近くにお墓を移したり、今後見ていく人がいない場合墓じまいを考えることもありますよね。
では墓じまいは具体的にどのようなことするのか、見ていきたいと思います!
墓じまいとは?
今回実際にお父さんがお亡くなりになったことをきっかけに、遠い場所にあるお墓を墓じまいすることに決めたご家族が紹介されました。
墓石の撤去は石材店にお願いし、立ち合いのもと上から順に丁寧に解体されていく様をご家族が見守っていました。
開始から約2時間でお墓は完全な更地に。
墓石はそのあと供養され、砕かれることになるそうです。
終わってみて、気持ちがすっきりしたとご家族も話していたそうです。
現在遺骨は合同のお墓に入っているそうです。
墓じまいをした後は?」
墓じまいした後、どのような選択肢があるかというと、
・もう墓を作らない。・・・自宅安置や散骨など。
・新たなお墓を作る。・・・納骨堂などに納める。家庭のお墓を家から近い場所に作る。
・合同墓に納骨する。・・・樹木葬など。
色々なケースが考えられます。
お墓じまいの手順
また、する場合は両親・姉妹・兄弟で話し合い、親類にもOKをもらったうえで決めるのがおすすめです。
墓じまいをすることが決まったら、遺骨の行先も決め、今あるお墓の管理者に相談します。
そのあと改葬許可の届け出を出し、遺骨を取出し、更地にし、新たな場所に納骨するという手順になります。
改葬許可証とは?
お墓のある市町村の窓口からもらうことが出来る書類で、ホームページでもダウンロードが出来ます。
記入した後お墓のあるお寺にもっていき、署名捺印をもらう必要があります。
もらったらもう1度役場にもっていき、受け入れてもらえてハンコがもらえたら許可証というものになります。
これは法律で定められているものなので、絶対に必要になる書類です。
またこれは入っている人数分必要になります。
ですが代々の方の人数が多い場合はお寺に「埋蔵証明書」というものを出してもらうと1枚で済むので人数が多く大変な人の場合は利用するといいかもしれません。
悩んだ時の相談先
悩んだ時は
・市区町村の窓口
・お墓を建てた石材店
・お墓がある墓地の管理者(お寺など)
などで相談が出来ます。
相談できる人がいない、第三者の意見も聞いてみたいという時に利用したいですね。
他にもお墓に行かずに墓じまいをする方法もあります。
代行サービスを利用し、全て代わりに行ってくれるサービスです。
費用はおよそ40万円ほどということで、実際に利用した方が紹介されましたがこの方は奥様が体調を崩し介護が必要になってしまったため自分が行くことが出来ずお願いしたんだそうです。
お墓の場所は飛行機で行かなくてはいけない距離だったということで、家庭の事情によってはいけない人もいますよね。
手続きの書類に記入するだけで済み、終わった写真なども送ってもらえるということで遠くて行くことが出来ない場合も安心してお願いできますね。
今代行を選ぶ方も増えてきているそうです。
費用はお墓の大きさや土地の大きさ、行先によって変わってくるため何社か見積もりを取り比較してみることが大切です。
あたらにお墓を建てる場合は300万ほどかかる場合もあるということなので、家のケースに合わせ検討してみる必要がありそうです。
新しいお墓の形 レンタルのお墓とは?
現在新しいお墓の形としてレンタルでお墓を借りるというものがあります。
10年分のレンタルで50万円の費用です。
いずれ永大供養もしてもらえ、お子さんがいない方やその場所に長く住むかわからないという方も利用しているそうです。
墓じまいでトラブルになったケースとは?
墓じまいでトラブルになったという方も2/3ほどいらっしゃるそうです。
お寺さんにやんわり断られ6か月も電話でやりとりし、檀家を辞めるならお金を払ってくださいと言われたり・・
(ちなみに檀家を辞めるときにお金を払う必要はありません)
対策としては事前に毅然とした態度でお礼を包むといいということでした。
お礼を包む場合は法要3回分くらいが目安ということです。
最後に法要をしましょう、と言われた場合は「その日に墓石も撤去します」と宣言しておくとトラブルを回避できるかもしれません。
まとめ
我が家も実家は新たにお墓を近くに作ったので私が今後管理していくことになると思いますが、夫の実家は9代続く家なので昔の古いお墓もたくさんあります。
管理は夫の弟さんがしていってくれることになりそうなので墓じまいは私たちの代ではしないかな、と思いますが何があるかわからないので1つの選択肢として知っておくことはとても大切なことだと思いました。
しっかりと供養をし、新たな場所に納骨ができ、それが今を生きる家族にとってベストな形なのであれば・・と思いますが、柳澤さんなどはお墓を守っていくことが自分の役割、昔からそう教え込まれて育ったため簡単には考えられないというお話でした。
親類が多い方などは話し合うだけで大変かもしれませんが、大切なことなので日ごろからもしもの時に備えて家族で話し合っておくことが大切なのかもしれませんね。