6月27日のNHKあさイチでは「延命治療」が特集されました。
病院で行われているアドバンスケアプランニングや残される家族にとってもとても大切な事前指示書についてなど番組の内容をご紹介します。
延命治療には賛成?反対?
今回番組の行った延命治療に対する考え方の調査によると、65歳以上の人で「延命治療を行わないでほしい」と回答した人がなんと91.1%にも上ることがわかりました。
ところが実際には終末期の患者に実施している延命治療として、経鼻栄養が53.9%、胃ろうが57.4%行われています。
本人よりも家族の希望が優先される実態が浮き彫りになりました。
残された家族の苦しみはとてつもないものがあります。
延命治療を行っても、断っても家族が苦悩することになることが多いんです。
最後の医療を家族と話し合っているか、というアンケートでは
・話し合って意思を伝えている・・・36.4%
・話し合ったが意思は決めていない・・・8.6%
・これから話したい・・・40.2%
・これからも話すつもりはない・・・7.5%
・その他
(計6715人回答)
という結果になりました。
医療現場で行われている「アドバンスケアプランニング」とは?
愛知県春日井市の春日井市民病院では、事前に患者さんと自分の最後についてご家族を交え話し合う機会を設けています。
それを書類にしておき、もしもの時があればそれをもとに処置を行ってもらうことが出来るんです。
これは「私の事前指示書」という書類です。
もちろんそれにはご本人だけではなく、それでいいか残されるご家族にも確認を取ります。
これは「アドバンスケアプランニング」といいます。
すべての病院がこういった取り組みを行っているわけではありませんが、とてもいいことですよね。
自分がかかっている病院で行っているかどうか、確認してみるのもいいと思います。
自分で事前指示書を用意する場合
他にも女性の生き方についての評論家、樋口恵子さんは書面にして自らしたためています。
他にも健康保険証にも自筆で印鑑も押したメモを挟んでいるそうです。
本人がしっかりと準備しておくことが、残された家族のためにも必要なことだとおっしゃっていました。
自分の希望をしっかりと伝えておくこと、残しておくことはとても大切なことですよね。
自筆で書く場合は代理人の指定も必要なので、確認をとり、代理人の人を決めて書面にしておくことが大切です。
最後をどうするかを決めるときには家族に加え、専門家を交えて話し合うと処置について誤解なく理解したうえで決めることが出来ます。
是非残された家族のためにも、いつ訪れるかわからないその時のために、日ごろから家族でしっかりと話し合っておきたいですね。